・ちっぷべつ緑のナポリタン(北海道)
その名の通り、北海道・秩父別町のご当地ナポリタンです。
秩父別町の特産であるブロッコリーは国内で高く評価されており、全国に流通されています。
そのブロッコリーを粉末にして平打ちの麺に練り込むことで、緑色のパスタが出来上がります。
トマトソースも秩父別町産のトマトを使用し、上にブロッコリーを添えれば完成です。
ブロッコリーの甘みとトマトの酸味がマッチする絶妙なナポリタン?になっています。
秩父別町の道の駅で「緑のナポリタンセット」が販売されています。(2024年現在)
・いかナポリタン(北海道)
北海道は全国有数のイカの産地ですが、特に函館は日本三大イカ釣り漁港なので、「いかナポリタン」が生まれるのも必然です。
いかナポリタンは、特に制限がないようで、お店によって様々な形で提供されています。
イカを輪切りにしているもの、一匹丸ごと入っているもの、ゲソだけ入っているものなど。
北海道には、じゃがバターナポリタンなど、特産品と掛け合わせたナポリタンも数多くあり、
パスタ自体が、北海道産の小麦を使って作られていることも多く、100%地元食材のナポリタンを味わえます。
・ニボリタン(青森県)
昔ながらのナポリタンに粉砕した煮干しを合わせたニボリタンです。
濃厚な味わいのソースと特製中太生麺のもちっと感が抜群のコンビネーションに、地元特産の煮干しの風味は、ヤミツキになります。
青森市のJUSTINE COFFEE(ジャスティンコーヒー)さんのオリジナルメニューです。
第9回 新東北みやげコンテスト入賞の実績があり、レトルトも販売しているため、お取り寄せが出来ます。
・ちゃんと苺のナポリタン(栃木県)
栃木県真岡市にあるパスタテイクアウト専門店「すまいるぱぱ」が開発したパスタソースを使っています。
栃木県産のとちおとめの甘みと酸味が活かされているフルーティな味わいになっています。
いちごと野菜とケチャップを煮詰めたソースは、旨味と甘みとコクがあり、いちごのつぶつぶがいい食感になっています。
道の駅や「東京ソラマチとちまるショップ」などで販売されています。
・大宮ナポリタン(埼玉県)
大宮ナポリタンと聞いて、どんなナポリタンをイメージするか。恐らく、これといった明確なビジュアルは浮かばないと思います。
大宮ナポリタンの定義は、旧大宮市に店舗があり、最低1つは埼玉県産の食材を使用するというものです。
それ故に、お店毎に様々な工夫を凝らして作っているため、それぞれのレシピとオリジナリティ溢れるナポリタンが出来上がります。
こちらは取り寄せると言うよりは、訪れて食べ歩くことをオススメします。
・八王子ナポリタン(東京都)
八王子ナポリタンは、「はちナポ」の名称で知られつつあります。
八王子ナポリタンの定義は、以下のようになっています。
・たっぷりの刻み玉ねぎをのせる
・八王子の食材を使用すること
・八王子に由来すること
八王子の町を元気にすることを目的に始まったこのプロジェクトも早10年が経ち、参加店も増えて、地元でも定着してきています。
・富士つけナポリタン(静岡県)
富士つけナポリタンは、静岡県富士市のご当地グルメで、ナポリタンとつけ麺を融合させたユニークな料理です。
特徴は、通常のナポリタンをアレンジし、麺とソースを別々に提供する点にあります。トマトベースの濃厚なソースに、
茹でたパスタをつけて食べるスタイルで、好みに応じて具材やトッピングを楽しむことができます。
富士つけナポリタンの定義は、トマトベースのスープに麺をつけて食べるというだけで、特に地域が限定された食材などはありません。
そのため、静岡県富士市の町興し企画として誕生したB級グルメですが、今では全国に「つけナポリタン」が広まっています。
・鉄板ナポリタン(愛知県)
名古屋発祥の鉄板ナポリタンは、名古屋市内の喫茶店でも提供されている人気のご当地グルメです。
この料理は、茹でたパスタと具材(ピーマン、玉ねぎ、ウィンナーなど)をケチャップベースのソースで炒めた後、熱々の鉄板に盛り付けるのが特徴です。
鉄板の上には溶き卵が敷かれており、パスタと絡めながら食べると濃厚な味わいが楽しめます。鉄板の熱で最後まで温かさが保たれ、底の部分がカリッと香ばしくなるのも魅力です。
昭和の喫茶店文化を感じさせる一品として、名古屋で広く愛されています。
パスタを最後まで冷めさせないようにとの思いで、作られたのが最初です。
・安曇野林檎ナポリタン(長野県)
安曇野林檎ナポリタンは、その名の通り、安曇野の林檎を使用したナポリタンになります。
どう使用するかはお店の自由なので、すりおろしにしたり、千切りにしてのせたり、ジャムにしたり、温めたりと様々な形でコラボしています。
シャキシャキした歯ごたえや林檎の甘みとトマトの酸味のバランスなどが楽しめます。
・ハントンナポリタン(石川県)
ハントンナポリタンは、石川県金沢市発祥のユニークな洋食料理です。
特徴は、ケチャップで味付けしたスパゲティに、薄いオムレツを乗せ、その上に何らかのフライをのせます。
それにケチャップやタルタルソースをかければできあがりです。フライは、白身魚でも海老でも何でもOK!
見た目はボリューム満点で、オムレツのふわふわ感とナポリタンの濃厚な味わいが絶妙にマッチします。
元はハントンライスから来ており、ケチャップで炒めたご飯がパスタになったものです。
・氷見イワシ香るナポらー麺(富山県)
ナポリタンをラーメンにしたもので、特産の氷見のイワシで出汁を取っています。
大量の昆布と氷見産のカタクチイワシで出汁を取り、トマトソースやトマトケチャップを加えてスープを作ります。
麺は、北海道産の小麦を使い、アルデンテの状態に茹で上げます。上に大きなチャーシューをのせて完成です。
「カゴメ ナポリタンスタジアム 2021」でグランプリを獲得し、日本一になりました。
・カキナポリタン(広島県)
カキナポリタンは、主に広島県で楽しまれているナポリタンです。
この料理は、牡蠣を使用しているのが特徴で、ケチャップで味付けしたスパゲティに、新鮮な牡蠣を加えて炒めます。
牡蠣の旨味がケチャップの酸味と絡み合い、濃厚で風味豊かな味わいを楽しむことができ、シーフード好きにはたまらない一品です。
カキさえあれば作れるので、牡蠣の産地であればお店で出しているところも多いと思います。
・出雲ナポリタン(島根県)
出雲ナポリタンは、地元名産の「文吉うどん」に、県内産の豚肉のベーコンを入れ、
市内で栽培されたトマトを皮・種も含め丸ごと使ったケチャップで炒めたものです。
ケチャップ色のものだけでなく、無色のものもよく見られます。
これは、着色料を使用していないケチャップ使用しているためです。
・西条てっぱんナポリタン(愛媛県)
西条市のご当地ナポリタンである「西条てっぱんナポリタン」は、熱々の鉄板皿に溶き卵を焼き、その上にナポリタンを盛り付けます。
具材は、半熟卵と大きいソーセージ、粉チーズをトッピングします。
最後まで温かい状態で食べてほしいとの願いで、鉄板皿が使われています。特徴であるソーセージは、
一本の大きいフランクソーセージがのっているものや、小さめのソーセージが複数だったり、
輪切りや細工切りなどお店によって工夫が施されています。
・ちゃポリタン(長崎県)
ちゃポリタンとは、長崎名物のちゃんぽんとナポリタンを合わせたようなパスタです。
パスタ麺ではなく、ちゃんぽん用の麺を使用し、具材はカマボコなどちゃんぽんに入っているものが使われます。
ちゃんぽん用の麺を使うため、パスタを茹でる工程がなく、フライパンだけで調理することが出来ます。
・直方焼きスパ(福岡県)
福岡県直方市のご当地ナポリタンです。パスタ麺を使用していますが、焼きそばのような具材で炒められています。
それは、パスタには珍しいキャベツや玉ねぎ、豚肉です。焼きスパの名の通り、具材や麺はしっかりと焼かれています。
約40年ほど前にあったレシピをもとに復元され、直方市民に広められ、ソウルフードとして愛されています。
・うちなーナポリタン/やんばるナポリタン(沖縄県)
うちなーナポリタンは、沖縄そばの麺を使ったナポリタンです。具材にこれと言った定義は無いので、自由に決めることが出来ます。
やんばるナポリタンとは、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で主人公が編み出した、沖縄そばを麺に、ポークの缶詰を具材にしたナポリタンです。
こちらも具材は自由なので、スパムやゴーヤなどとも組み合わされる場合があります。
ナポリタンは、パスタ料理の一種で、芯が無くなるまで茹でたスパゲッティをピーマン、タマネギ、 ベーコン(ソーセージ含む)などの具材と共に炒めトマトケチャップで色、味を付けたものです。
決して高級な食べ物では無く、家庭的な庶民の料理でなくてはなりません。 高級店でもナポリタンを出しているところがありますが、これじゃ無い感を感じることが多いようです。
ご当地食材を組み合わせて作られた、各地のナポリタンをご賞味ください。