サルナシ(福島県)
サルナシ(猿梨)は、キウイフルーツの原種で、ビタミンCなどが豊富なスーパーフードと言われています。
実の直径が約3センチほどと小さく、野生の木の実の中では一番美味しいともいわれていますが、日持ちがしないため生で市場に出回ることはほとんどありません。
ジュース、ジャム、ケーキ、菓子、ソフトクリームなどの加工品としてお楽しみください。
効能も疲労回復、整腸作用、抗酸化作用、がん予防、免疫力アップなどがあり、岡山大学の研究発表によると、
皮膚や肺がんなどの抑制効果もあるようです。
名前の由来は、猿が好んで食べることから来ていますが、クマも冬眠前に食べまくります。
福島県石川郡玉川村が生産量日本一で、他県や福島県大玉村などでも売られていることがあります。
サルナシの花言葉は、「
誘惑」です。
アケビ(山形県)
アケビは、秋の果実でその独特な見た目と風味が多くの人々に愛されています。
紫色やピンク色の楕円形の果実がパカッと割れて、中から現れる
白い果肉は甘く、みずみずしいのが特徴です。
この果肉はほんのり甘く、プルプルとした食感が魅力的で、そのまま食べるだけでなく、デザートやサラダのトッピングとしても楽しめます。
一方で、果皮には独特の苦味がありますが、これを炒めたり揚げたりすることで、ほろ苦さと旨味を引き立たせた料理としても利用されています。
特に山形県では、郷土料理として「
あけびの味噌詰め焼き」「
あけびの油焼き」などがあります。
栄養面でも、アケビにはビタミンCやカリウム、食物繊維が豊富に含まれており、健康維持に役立つ果物です。
名前の由来は、食べればまた、旅が出来るほど元気になることからきているようです。
生産量は、全国の9割を山形県が占めています。
アケビの花言葉は、「
才能」「
唯一の恋」です。
マタタビ(北海道・山形県)
マタタビの実は、輪切りにするとキウイのようになっています。キウイがマタタビ属なので近い種類になります。
実は食用にもなりますが、青いものは酸味と苦みで食べれませんので、
黄色く熟すとキウイに似た味になります。
マタタビの木を植えると猫が集まってくると言われていますが、キウイの木を植えても集まってくるそうです。
マタタビの効能は、滋養強壮や疲労回復で、食べればまた、旅が出来るほど元気になることから名前の由来になっています。
ジュースやお酒で購入することできますし、酢漬けにした料理としても堪能できます。
マタタビの花言葉は、「
夢見る心地」です。
ガマズミ(青森県)
ガマズミは1~3メートルほどの木で、赤い小さな実がたくさん付いている、一般的には観賞用です。
秋頃までは、実を食べると酸味を感じますが、冬ぐらいになると甘くなり、美味しく食べられます。
果実はとても滋養が豊富で以下のような効能があります。
・赤ワインと同等のポリフェノールを含んでいます。
・活性酸素の働きを抑え、ビタミンCも豊富なので、美肌効果や疲労回復にも期待できます。
・血液をさらさらにする効果があり、高血圧や動脈硬化の予防に効果があります。
ガマズミの花言葉は、「無視したら私は死にます」・・・プレゼントするときは気をつけましょう。
ポポー(茨城県・愛媛県・大分県)
ポポーは流通が難しく、栽培している農家も少ないため、「
幻の果実」と呼ばれています。
「カスタードアップル」とも呼ばれ、味はバナナやマンゴーを足したような、濃厚な香りと甘みが感じられます。
加工しなくてもスプーンですくって食べられるので、食後のデザートにもピッタリです。
実にはビタミンCやミネラル類が含まれており、疲労回復や美肌、免疫力アップの効果があります。
また、鉄分が豊富なので貧血気味の人にも喜ばれています。
ポポーの花言葉は、「
健康」です。
ユスラウメ(福島県・茨城県)
ユスラウメの実は、大きさは約1cmで、サクランボのような見た目をしています。
見た目にも鮮やかな真紅の宝石のようで、一口食べるとその甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。
まるで初夏の陽射しを閉じ込めたかのようなジューシーさで、噛むたびに果汁が溢れ出し、
爽やかな酸味とほどよい甘さが絶妙なバランスを作り出しています。
ジャムや果実酒にしても、さらに濃厚な風味を楽しむことができます。
効能としては、利尿や通便作用があると言われ、消化促進や滋養強壮、食欲増進、冷え性、不眠症に効果があると言われています。
寒さに強く、育てるのに手もかからないため、鳥が運んだ種で、山奥で群生していることもあります。
ユスラウメの花言葉は、「郷愁」です。
サンザシ(長野県)
サンザシの実は、小さな赤い宝石のように輝き、その見た目からして食欲をそそります。
一口かじると、独特の甘酸っぱさが口いっぱいに広がり、自然の恵みを感じさせる素朴な味わいが楽しめます。
サクサクとした食感と、噛むたびに広がる
甘酸っぱくてフルーティーな風味は、まさに爽やかでさっぱりとした美味しさです。
そのまま食べるのはもちろん、ジャムやお菓子、さらにはシロップ漬けにしても絶品で、どんな形で味わってもサンザシの持つフレッシュな
風味と香りが楽しめます。
ポリフェノールが豊富で抗酸化作用があるため、
アンチエイジングのドリンクとして飲まれています。
サンザシの花言葉は、「
希望」です。
びわ(千葉県・長崎県)
びわは、初夏の5~6月が旬の果物です。収穫量もそれほど多くなく、収穫時期も短いため、地方によってはあまり見かけないかも知れません。
ただ、最近はコンビニスイーツで売られることもあるため、食べたことの無い人は是非味わってみてください。
びわの実の味は、甘酸っぱく、ほのかで爽やかな甘さが特徴です。また、種の周りの果肉は特に甘く、濃厚で風味豊かです。
ビワの効能は、クエン酸やリンゴ酸などを多く含み、カロチン(ビタミンA)に富んでいて、含有率はピーマンやトマトを上回ります。
葉は古くから民間療法に用いられてきました。 ビタミンC、ビタミンB、ポリフェノール、サポニンなどを多く含むため、
動脈硬化、
高血圧予防や疲労回復によいといわれています。
びわの木は最大10mほどまで生長することがあるので、庭には植えない方がいいと言われています。
びわの花言葉は、「
愛の記憶」です。
イチジク(愛知県・和歌山県)
イチジクは、自然の力強さと魅力をたたえた果実です。
小ぶりながらも深い甘みと豊かな香りが特徴で、森の中や山の斜面で見つけるとまるで宝物を発見したかのような喜びを感じさせてくれます。
イチジクは、「無花果」と書きますが、花が無いわけではありません。
外見上、果実のように見える部分は「偽果(花托)」と呼ばれ、内部に小さな花が多数集まっています。
花の部分を食べているのです。
美容にいいことで知られており、女性に喜ばれる成分がたくさん含まれています。
・甘くて美味しいのに低カロリー
・食物繊維「ペクチン」を豊富に含み、便秘解消に役立つ
・「カリウム」で塩分が排出され、むくみ改善
・「エストロゲン」が女性ホルモンのバランスを調整し、生理痛、更年期障害の緩和
・コラーゲンの再生能力を高め、美肌にも効果あり
イチジクの花言葉は、「
子宝に恵まれる」です。
ヤマモモ(徳島県・高知県)
ヤマモモは、桃とは違う種類です。
果実は直径1~2センチ程度の球形で、表面は小さな突起で覆われており、独特の見た目をしています。
赤いときは甘酸っぱいですが、黒く熟してくると甘く美味しくなります。
生食としても美味しく食べられますが、種は固いので気をつけてください。シロップ漬けにしたり、果実酒にしても人気があります。
ビタミンやタンニンが豊富に含まれており、疲労回復、整腸に効果があり、アントシアニンなどのポリフェノールは
老化防止にも効きます。
ヤマモモの花言葉は、「
一途」です。
フェイジョア(香川県・福岡県)
フェイジョアは南米などでよく見られる果物で、様々な料理に入っていたりします。
日本でも、香川県・福岡県・福島県・神奈川県などで栽培されています。
梨のようなざらざらとした舌触りで、熟すと甘い香りが強くなり、バナナやパイナップルのような味わいになります。
半分に切ってスプーンですくえば、生でも美味しく食べられますが、甘みが濃いのでジャムやスイーツにも適しています。
ファイジョアにはビタミンCやカリウム、食物繊維があるので、美肌効果やむくみ解消の効果があります。
フェイジョアの花言葉は、「情熱に燃える心」です。南米っぽいですね。
サボテンの実(愛知県)
日本でサボテンは珍しいですが、愛知県春日井市では、食用としての栽培に力を入れています。
商品開発が盛んに行われており、サボテンを使ったお菓子やジュースにとどまらず、20年ほど前から学校の給食にも出されています。
サボテンの実は、半分に切って中身をスプーンですくって食べます。さっぱりしていながらも甘みを感じられる美味しいスイーツです。
ベタレイン色素という成分が活性酸素を除去する働きがあり、動脈硬化の改善や予防に効果があります。
また腸内環境を整えたり、脂質代謝異常や食後高血糖を改善する効果が期待されています。
ウチワサボテンの花言葉は、「熱愛」です。
野いちご(新潟県)
野いちごは山や森などに自生していることが多く、年配の方なら子どもの頃に食べた記憶もあると思います。
見た目は1㎝くらいの赤くてキレイな実です。香りがとても良く、味は甘酸っぱく、手が止まらなくなるほど美味しいものもあります。
ヘビイチゴと呼ばれるものには、味がほとんど無いようなものもありますが、無毒なので問題ありません
ビタミンCや鉄分が豊富に含まれていますので、貧血に効果があり、腎臓や肝臓も元気にしてくれます。
野いちごの花言葉は、「幸福な家庭」です。
ナツハゼ(福島県・長野県)
ナツハゼは、秋に直径5mmぐらいの黒っぽい実をつけます。
ナツハゼの実は、酸味とわずかな甘味を持ち、非常に風味豊かです。そのため、昔から山里で食用として親しまれ、
特にジャムや果実酒、シロップの材料として利用されています。ナツハゼの実には、ビタミンCやアントシアニンといった抗酸化成分が
豊富に含まれており、健康食品としての価値も注目されています。
一方で、ナツハゼの実は栽培が難しく、大量生産されることはほとんどありません。
そのため、主に自生地で手摘みされることが多く、市場に出回ることは少ない希少な果実です。
ナツハゼの花言葉は、「
飾らぬ美」です。
むべ(滋賀県)
「むべ」は
不老長寿の食べ物とも言われるアケビの仲間です。
むべは、秋に楕円形の果実を実らせ、その果実は熟すと紫色や緑色に変わり、ほんのり甘い香りが漂います。
むべの果実は、内部に白い果肉と黒い種があり、食べるとさっぱりとした甘味があります。
むべにはビタミンCやカリウムが含まれており、抗酸化作用があるため、健康維持や美容にも効果的とされています。
また、むべの葉やつるも薬用として利用されることがあり、古くから日本の伝統医療においても重宝されてきました。
ナツハゼの花言葉は、「
愛嬌」です。
アテモヤ(沖縄県)
「アテモヤ」はバンレイシとチェリモヤを掛け合わせて作られた果物です。その見た目から「釈迦頭(しゃかとう)」とも呼ばれています。
果実は直径約10cmほどの球形で、表面はゴツゴツとした鱗状の突起が特徴です。
果皮は緑色や黄緑色で、熟すと柔らかくなり、内部にはクリーム色の柔らかい果肉が詰まっています。
この果肉は
非常に甘く、クリーミーな食感で、バナナやパイナップルに似た風味があります。
熟すと、糖度が20~25度もあり、「森のアイスクリーム」とも呼ばれています。
デザートやジュースとしても人気がありますが、果肉の中には多くの黒い種が含まれているため、食べる際には注意が必要です。
バンレイシの実には、強い抗酸化作用、ストレス抑制、抗ガン作用、糖尿病予防などの効能があり、
カリウム、マグネシウム、食物繊維、ビタミンB2などの栄養素も含まれています。
ナツハゼの花言葉は、「
契り」です。
リュウガン(沖縄県)
リュウガンは、「龍眼」とも言われています。
リュウガンの果実は直径2~3cmほどの球形で、薄い茶色の皮に包まれています。
皮を剥くと、透明感のある白い果肉が現れ、その中心には黒く丸い種が一つあります。
果肉は
ライチに似た甘さとジューシーさが特徴で、独特の香りがあります。
リュウガンは、フレッシュフルーツとしてそのまま食べられるほか、ドライフルーツやスイーツの材料、
またシロップ漬けなどにして広く利用されています。
リュウガンは、ブドウ糖、コリン、ビタミン類、鉄・カルシウム・リン・銅などミネラル分を含めて栄養分が豊富です。
漢方では「養神安心」と表現される薬味の一つとして、体力虚弱な方の貧血や不眠症、精神不安、神経症などに効果を期待して使用されることがあります。
特に、
記憶力を高めたり、老人性認知症の改善効果などが注目されています。
リュウガンの花言葉は、「
勝利・富と幸運」です。
「アケビ」「サルナシ」「ポポー」など聞いたことはあってもスーパーで見かけることはまれです。
食べたことの無い秋の味覚にチャレンジしてみてはどうですか?
山々に自生する珍しい果実には、自然の恵みと不思議な魅力が詰まっています。
「グミの実」は、その酸味と甘味のバランスが絶妙で、ビタミンCが豊富なため、疲れた体にぴったり。
「コクワの実」は、まるで小さなキウイのような見た目で、甘くて爽やかな味わいが特徴。
「ヤマボウシ」の実は、独特の甘さとクリーミーな食感が楽しめる一品。
自然の宝石とも言えるこれらの果実は、健康にも良く、心も体もリフレッシュさせてくれるでしょう。